発達障害に療育プログラムは本当に必要なのか―ありあんちが指導プログラムを設けていない理由

みなさん、こんにちは。

1990年代にアメリカでは既に応用行動分析(ABA)による自閉症児への早期療育の有効性が科学的に認知されていました。その10年後くらいに日本にもABAが入ってきました。

私も1年弱ですが、未就学のお子さんへのABAセラピーを学びました。その事業所独自のプログラムになっていますので、利用する機関によって受けられる内容は様々ですし、方法も基本は同じだとしても手法は異なっています。そのため、どこでも同じABA療育を受けられるという訳ではないという実態が今の日本のABAセラピーです。

私もABAを活用した個別指導を実施していますが、ABAセラピーをメインに実施している療育機関のようにプログラムを用意しているかと言えばそうではありません。その理由は私が学んだABAセラピーの性質にあります。

私が学んだABAセラピーはお子さんの能力を引き出すために教え込む、という印象でした。プログラム通りに進めていくとお子さんの生活年齢よりはるかに高い課題が設定されていることもありました。例えば2歳代のお子さんが平仮名を全て読めるような課題が与えられていました。得意を伸ばすことは良いのですが、そのお子さんにとって平仮名が得意か、と言われると決してそうではありませんでした。2歳代だったらもっと他の能力(2歳代だからこそ伸びる能力)を引き出すことを優先すべきだろうと私は感じていました。

ABAセラピーは効果的だということは私も分かります。けれども、お子さんの今の状況と近い将来を第一に考えた内容のセラピーであることが大事だと私は思っています。お子さんの「できる」ことを活用して「できそう」を見つけて「できた」につなげるセラピーを私は実施したいと考えていますし、ありあんちではそのような指導が展開されています。そのため、あえて指導プログラムを作成していません。

個別指導は一人ひとりのお子さんのためです。セラピスト(指導者)のものではないと私は思っています。