応用行動分析とは

行動の原因を心的要因ではなく、環境要因に求める心理学

私たちは日本人としての教育を受けてきましたが、その中で「頑張ればできる」という言葉をかけられて年長者に励まされてきたケースはいくつもあるでしょう。この「頑張る」ということはいわゆる「心の持ちよう」なので、私たちは相手が本当に頑張っているかどうかを目で見て判断することは非常に難しいものです。

応用行動分析では精神的なことに注目するのではなく、人間の目で見えることを行動の原因とする学問です。例えば「ダイエット中だからおやつは食べないようにしよう」と決めても高級なスイーツが目の前にあれば食べてしまう可能性があります。もし食べてしまったら「心が弱い」とレッテルを貼られてしまいます。本当にその人の心の弱さは目で見えないはずですし、そもそも「弱い心」というものを私たちは目にしたことがありません。しかし、このことを応用行動分析からみると「目の前にスイーツがあったから食べてしまった」という事実だけに着目し、次にそれを防ぐための方策を練ることができるのです。

成功から学ぶ心理学

「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、実は人は初めて学習する1回目の行動のことをインプットすることが得意なのです。つまり、失敗をしてから成功を学ぶより成功を確実に学ぶことの方が圧倒的に効率が良いのです。特に知的障害・発達障害のあるお子様は自分の行動を修正するということが非常に難しい場合が往々にしてございます。

そして最初から成功を教えて「できた!」「できるようになった!」という成功体験の積み重ねが子どもたちの良質な教育には欠かすことができない事実です。